平均燃費計の変動を記録・計算をして、燃費の良い運転ができているのかを把握する。
2009-09-18


前回、予告していた”記録区間ごとの燃費”の計算方法についてです。

 まずは、こまめにトリップメーター(TRIP[km])と、平均燃費[km/L]を記録する必要があります。ハイブリッド車のナビにあるような、一定時間間隔で記録するのは不可能なので、目的地ごとに記録するのが良いのではないでしょうか。
 もし、一度に長距離を移動する場合は、休憩場所で記録すると良いでしょう。
 ちなみに、私の場合、近所の移動が多く、1kmちょっとから10km未満がほとんどなので、結構細かく燃費の違いが分かります。
 
1.日時
2.距離(トリップメーター[km])
3.平均燃費[km/L]
4.記録場所
5.走行状況(道路状況や、渋滞の状況など、燃費に影響したと思われる要素。)

 以上のような項目を、小さめのノートなどに列記していくのが良いでしょう。
 
 忘れていましたが、平均燃費計が装備されている車種であれば、基本的にどんな車でも記録、計算が可能だと思います。また、どの車種でも同じだと思いますが、トリップメーターをリセットすることによって、平均燃費もリセットされる必要があります。
 言うまでもないと思いますが、燃費を知りたい区間ごとに、トリップメーターをリセットするのであれば、計算の必要はありません。次の給油までに、トリップメーターを何度もリセットすることに抵抗がなければ、そのほうが一目瞭然です。

 では、[地点a]から[地点b]までの区間燃費を計算します。
 [地点a][地点b]で記録した項目をそれぞれ、
 
 Ta:地点aでの距離(トリップメーター[km])
 Aa:地点aでの平均燃費[km/L]

 Tb:地点bでの距離(トリップメーター[km])
 Ab:地点bでの平均燃費[km/L]

 以上の4項目で計算しますが、それぞれの地点に至るまでの消費燃料[L]を計算する必要があるので、それぞれ、
 
 Fa:地点aに至るまでに消費した燃料[L]
 Fb:地点bに至るまでに消費した燃料[L]

 とします。
 また、地点ab間で消費した燃料を「Fab[L]」、地点ab間の距離を「Tab[km]」、最終的に求める地点ab間の燃費を「Aab[km/L]」とします。

 Fa[L] = Ta[km] ÷ Aa [km/L]

 Fb[L] = Tb[km] ÷ Ab [km/L]
 
 Fab[L] = Fb − Fa
 Tab[km] = Tb − Ta

(地点ab間の燃費)
 Aab[km/L] = Tab[km] ÷ Fab[L]

 こうやって説明すると、なんだか分かりにくいですね。
 そんなに難しい計算ではないのですが、数学の教科書に対する拒絶反応が出そうな書き方ですね。
 理屈はこれくらいにして、次回は実際の数字を入れて、もう少し分かりやすい形で説明できたら、と思います。

 なお、平均燃費計を常に気にしながら運転していると気が付くと思いますが、トリップメーターの距離が進むにつれて、平均燃費計の変動が少なくなります。トリップメーターのリセット直後は、ちょっとした運転の起伏で、平均燃費計の値が大きく変動するのに較べて、なかなか変化しなくなります。
 察しのいい方はお気づきと思いますが、トリップメーターが進めば進むほど、上記の計算による燃費の計算結果は、誤差が大きくなります。
 言い方を変えると、それまでの平均燃費に対して少しくらい燃費の良い(悪い)運転をしたところで、それまでの平均に呑まれてしまい、良かったのか悪かったのかさえ分からなくなります。
[燃費]

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