2009-10-30
しばらく間が空いてしまいました。
『新・日本人お起源』は、だいぶ前に読み終えていたのですが、どうも釈然としないというか、モヤモヤしているというのか、何とも言えない印象が残っています。
やはり、もっとも大きな理由は、学術批判とでも言うのか、DNAによる分子生物学が発展するまでの人類学を、とことん批判しているような記述が多いことでしょう。
同じようなことを、繰り返し述べていて、少々どころか、かなりウンザリしてしまいました。
崎谷氏の研究成果に、疑問や批判をするつもりはありませんが、素直に受け入れる気になれない、というのが正直なところです。
あまりにも強い批判により、読んでいるこちらまで、叩きのめされた、そんな印象なので、私自身が批判されている訳でもないのに、落ち込んでいたような感じです。
読んでいる途中までは、氏の二冊の文献(『DNA・考古・言語の学際研究が示す・・・』)を、読んでみたいという思いが強かったのですが、読み終える頃には、逆に読みたくない、そんな気持ちでした。
この二冊にまで、批判的な見解が繰り返し繰り返し記述されているのではないか、そんな気になってしまったのです。
恐らく、この二冊を読むことによって、この本で言いたいことが理解できるのだろうという気もするのですが、少なくとも今は、そんな気にはなれません。
そういう訳で、この本に関しては、私が”立ち直る”までは触れないことにします。
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