地名の由来を縄文語(アイヌ語)で考える「平潟(北茨城市)」C・・・「潟」は「方」で場所を示す
2009-04-11


次に、「平潟(ひらかた)」の「潟」ですが、「潟」を入江と解釈するのは、関西方言によるもので、当てはまらないだろうということを、前々回(地名の由来を縄文語(アイヌ語)で考える「平潟(北茨城市)」A)に取り上げました。

室町時代の文書では、「平方」で、江戸時代になってから「平潟」の字があてられるようになったとのことです。
(”室町時代の文書”が、何なのか示されてないのが、気になります。)

よって、「潟」は当て字であって入江ではない、ということです。

そこで、「平方」として、「方」の意味を考えます。
【方角・方面を指す使い方】
 東方(ヒガシカタ)は、東の方角。
 上方(カミガタ)は、京阪方面。

【場所を指す使い方】
 山方・野方・田方・・・山のところ(野のところ? 田のところ?)

「平方」は地名なので、方角・方面を指す使い方よりは、場所を示す意味で考えるべきで、「崖のトコロ(上)」と解釈しています。

「方(カタ)」を、トコロとか上という意味があるのは、アイヌ語のka-ta(か-た)に分解して考えると分かるということを、一回目(地名の由来を縄文語(アイヌ語)で考える「平潟(北茨城市)」@)で、示した通りです。


以上のように、簡単にまとめてみましたが、何となくでも理解できたでしょうか?
最後に、この考え方に対する私なりの見解で締めたいと思いますが、それは次回にとっておきます。
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